2015年8月12日水曜日

ござっしゃい、ござっしゃい

 早いもので、お盆の時期がやってきました。
 子供の頃、大人達が「この前正月が来たと思ったら、もう盆が来たわ」と言う会話をよく耳にして、当時は全く実感がなかったものですがどうでしょう・・・今では「あ~この事か・・・」と月日が経つ早さに年々焦り始めている職員Jです。

 皆さんご存知の通り、お盆はご先祖様の霊をお祀りする行事です。地方によって様々な風習があるようですが、我が家では麻幹(あさがら)を焼き、13日に迎え火で「ござっしゃい」とご先祖様をお迎えし、16日に送り火で「えなっしゃい」とお送りしています。
 
 また、この世とあの世を行き来するための乗り物として「きゅうり」と「なす」に麻幹を足にして差し込み、動物に見立てた「精霊馬」というものをお供えします。
 なんでもきゅうりは足の速い「馬」として、なすは歩みの遅い「牛」として見立てられているそうです。皆さんはこれにどういった意味合いがあるかご存知でしょうか?
 実は、迎える際は足の速い「馬」に乗って出来るだけ早く家に帰ってこられるように、送る際は歩みの遅い「牛」に乗ってゆっくりと、また、供え物を沢山持ち帰ってもらうと言う意味が込められているそうです。よくよく考えられた風習だな~と、改めてご先祖様方の偉大さを感じずにはいられません。
 皆さまのお宅では、どういったおもてなしをされるでしょうか。

「うわっ!もう正月がきた・・・」と、きっと年末には思う事でしょうが、その時に充実した一年を送れたと実感できるような毎日を過ごしたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿